引用元 ： ベトナム政府ポータルサイト

世界銀行によると、ベトナムの経済は社会的隔離策の緩和後、再び繁栄する可能性があります。一方、エコノミストによると、ベトナムはCOVID-19の流行の後、安定した財務指標があるので安全な経済の国とされています。

世界銀行（WB）ベトナム事務所によると、世界銀行は2020年5月のベトナムのマクロ経済状況に関する最新情報を発表しました。それにより、世界銀行は「ベトナムの経済は4月23日から全国的な社会的隔離策を緩和した後、再び繁栄する可能性があることが明るい点だ」と述べました。

2020年の第1四半期にGDP成長率が3.8％を維持した後、ベトナム経済は全国の社会的隔離策のため、4月に減少の兆しを見せました。 4月の鉱工業指数（IIP）は3月より13.3％減少し、10.5％となり過去最大の減少となりました。

多くの混乱と旅行制限により、小売販売も大幅に減少しました（前年同期比で9.6％の減少）。前年同期と比較して、旅客運送は27.5％減少し、貨物運送は7.2％減少しました。

統計総局によると、第1四半期でCOVID-19によって仕事や業務時間の減少などの影響を受けた労働者は、製造業と加工業で120万人と最も多く、続いて、卸売業および小売業で110万人、宿泊業で74万人となっています。投資セクションの輸出金額は前年同時期の4.4％と比較して1.5％とわずかに増加しました。公式の見積もりは発表されていませんが、ベトナムは外国人観光客の受け入れをほぼ停止しているため、収入とサービスの貿易収支は激しく減少しており、2020年4月に訪問者数が98％減少しました。

2020年最初の4ケ月で外国直接投資（FDI）は、前年同期比で15.5％減少し123億ドルになりましたが、2020年4月のFDIの価値は2020年3月と2019年4月に比べて強く加増しました。

信用活動については、2020年最初の2ケ月に活動を停止した後、2020年3月に成長しました。ベトナム国家銀行は、3月末の信用成長率は年初と比較して1.3％の増加であり、前年同時期比で11％増加しました。国家銀行は、各銀行がローンを再構築し借り手の金利を引き下げるために、3月の月初から各パッケージ支援策を出して実施しています。

2020年の第1四半期の予算使用の状況は、歳入を減らし支出を増やすことです。これは、今年の傾向であると予測されています。財務省によると、2020年の第1四半期の予算収入は、前年同時比で1.8％の些細な増加となりました。第1四半期の総支出は前年同期比で8.7％増加し、同期のGDP成長率の約5％より高いです。

エコノミストがこのほど発表した、新型コロナウイルスの影響下における新興経済国の財政力ランキングで、ベトナムは66の国と地域の中で、12位にランク付けされました。

エコノミストのランキングは、公的債務、対外債務、借入コスト、外貨準備を含む4つの財務力指標に基づいています。したがって、30以上の新興経済国が大きな圧力に直面しており、その中でも最大の圧力に直面しているのはレバノンとベネズエラです。

安全な経済国のグループでは、ボツワナが1位にランクされ、次に台湾が2位、韓国が3位と続きます。ベトナムは中国、グアテマラに次ぐ第12位ですが、各財務力指標は安全レベル以上を維持していますのでポーランドとナイジェリアに先んじています。ベトナムには警告レベルのインデックスはありません。エコノミストは、上記の新興経済国のほとんどがCOVID-19の流行を克服するのに十分財務力があると評価しています。

国際機関は、需要と供給の両面で影響を受けるため、2020年のベトナムの経済成長率は2.7％から4.9％に達すると予測しています。しかし、国際機関は依然としてベトナムを他の国よりもポジティブな成長率がある国の1つであると考えています。中期的なベトナムの経済見通しは、高い国内需要と輸出需要により好意的に評価されています。