ザンコイグループが日本企業との提携を強化
- 2021/06/28
Danh Khoi(ザンコイ)グループは日本のパートナーとの提携を強化し、高品質商品の開発や、ベトナムの不動産の高付加価値化を進めている。
日本企業の投資先として最も選ばれているベトナム
今年、日本政府は海外サプライチェーンの多様化を促し、東南アジアや地方への生産拠点の移転を推進するため、国内企業に対して23億米ドルの支援を行っている。支援を受けた81社のうち、投資先にベトナムを選んだのは37社で、19社だったタイのほぼ2倍に値する。また、国際協力銀行(JBIC)も日本企業と提携を結ぶベトナム企業の支援を検討しているところだ。
現在、日本は東南アジア最大のインフラ投資国である。特に、都市鉄道(メトロ)への投資によって各国の社会・経済の発展を促しながら、メトロ沿線の不動産開発も併せて進めている。ベトナムにおける日本企業の投資は、製造加工や衣料品、商業・サービス、医療といった従来の分野から他の分野へ拡大しており、不動産もその中の1つである。しかし、日本企業は厳しい基準でパートナー企業を選定し、市場や提携先、将来的な収益性を注意深く調査してから正式に投資を決める。知名度があり、強み、経験、資本、統治能力が高く評価されているベトナム企業だけが、日本企業からパートナーとして選ばれるのだ。
様々な日本企業と提携するザンコイグループ
不動産事業を15年間展開してきたザンコイグループは、複数の日本のパートナーから選ばれている。ザンコイグループは、ブンタウやニャチャンなどの観光地に戦略の鍵となる重要な土地を多数所有しており、三栄建設設計やG-7ホールディングスといった日本の有名企業と提携を結んでいる。加えて、久米デザインアジアもザンコイグループの各事業において緊密に連携を取るパートナーとなった。
日本のパートナーとの提携戦略によって、ザンコイグループは大きな成功を収めることができた。2019年9月には、ジャパン・インターナショナル・プロパティ・アワード2019(JIPA)で「エマージング・デベロッパー・オブ・ザ・イヤー」(今年著しい成長を遂げたデベロッパー)に輝いた。同じく、2019年に東京で正式に事務所を開設し、事業の紹介や日本の個人投資家からの資金調達を行っている。また、久米デザインアジアと提携し、クイニョンで今後発展が見込まれるキーコービーチの一等地に、都市エリア「タカハシオーシャンスイート・キーコー」を開発する予定だ。ザンコイグループや日本のパートナーたちはこの事業が成功し、ベトナム不動産市場でのザンコイグループの評判を確かなものにするだろうと期待している。
ベトナムでは大都市を中心に不動産開発が進んでおり、様々な日本企業が現地大手不動産会社と提携して事業に参画している。新型コロナの影響で苦境に立たされている観光業だが、ベトナムではかねてより観光業の開発に力を入れており、新型コロナが収束すれば、地方でもリゾート開発が今後活発になるだろう。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)
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