都市排水・生活排水処理の課題対策
- 2020/10/08
急速な都市化とともに、都市排水・生活排水処理はカントー市を含む各都市の大きな問題となっています。カントー市は対策として、この分野への投資を誘致しており、環境を保護しながら都市の洪水を防止しています。
課題が多い
カントー市の建設局によると、地方における排水システムは数回に渡る修繕工事を終え、現在下水道管はさまざまなサイズ・種類があります。
カントー市の建設局局長であるマイ・ヌ・トアン氏によると、排水システムに関する設計仕様書などの書類は個別に保存されており、修理、メンテナンスなどの作業に支障をきたしています。
一方、都市発展過程に沿って建設工事の稼働率も増加するため、排水システムは過負荷の状態になっています。また、排水工事、交通工事、都市をアップグレードするための工事は多くの投資家により実施されたため、各工事に関連性がありません。そのため道路の高さ、排水管の高さ、流れの方向が統一されておらず、一部の地域では浸水が発生しています。
カントー市は半日周潮の影響を受けている上に、低地にあるため、満潮で浸水が頻繁に発生します。特に、雨天が長時間続いた場合、満潮と相まって雨水が排出できません。市民の生活・交通にも悪影響を与えており、毎年20~50の道路において10~60cmの浸水があります。
投資需要が大きい
カントー市カイラン区における排水・生活排水処理のプロジェクトはドイツ銀行の支援により、総資本金は4,942億ドン(2,813億ドンの政府開発援助(ODA)資本額を含む)で、2019年より正式に稼働します。
しかし、プロジェクトの排水処理効率は都市の需要に対して、全体の25%しか満たしません。排水収集処理システムの整備は、ニン・キエウ区に限定されており、他の4区と5町はまだ設置もされていません。
このように、市の排水収集システムに対するニーズは大きい一方、市の現在予算は投資見込みのプロジェクトの要求に応じることができません。そのため市は都市排水・生活排水処理および浸水防止に関する政府開発援助やその他の国内外援助などのプロジェクトに参加し、建設省(国土交通省)に支援を要請します。
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