ハイフォン市で技術商談会がオンラインで開催される

ハイフォン市のオンライン技術商談会

引用元:ベトナムフォトジャーナル(2021年7月21日)

7月20日、ハイフォン市科学技術局傘下の科学技術開発・革新センター(ISC)は、日越企業間の技術商談会をオンラインで開催した。

ハイフォンの会場では、科学技術局のTran Quang Tuan(チャン・クアン・トゥアン)局長が挨拶を行い、ベトナム全体、とりわけハイフォン市内の企業にとって、科学技術分野における世界経済との統合や技術革新・イノベーションが強く求められていると強調した。ハイフォン市科学技術局は、新たな技術のトレンドをつかみ、海外からハイフォン市への技術移転、そして技術発展を促すため、外国パートナーとの技術マッチングを促進する機会を設けるようISCに指導しており、中でも日本を重要視している。商談会によって外国企業がベトナム企業に発注し、ベトナム企業がグローバルサプライチェーンへ参加するようになった。

東京会場では、中小企業基盤整備機構(SMRJ)の瀧口氏が、経済産業省所管の独立行政法人として様々な中小企業支援策を実施し、国内358万社の中小企業を支援してきたと同機構について紹介した。近年は経済のグローバル化の進展に伴い、SMRJは各企業に対してベトナムを含む海外への事業展開を支援している。オンライン会議の他にも、SMRJはビジネスマッチングサイトである「J-GoodTech」上でもオンラインで日本の中小企業と海外の中小企業のマッチングを支援しているとのことだ。現在、日本企業2万社超、ベトナム企業2,000社超が同サイトを利用していると瀧口氏は説明する。

ISCによると、今回のオンライン商談会には、機械加工設備、オートメーション、農業設備、農産物加工といった分野の日本企業が東京、大阪、広島、名古屋の工業技術センターから参加し、12社が発注や商品の紹介をした。ISCにはハイフォン市内外の企業50社から80回線の申し込みを受け、実行委員会が36回線を選定した。

今回のオンライン商談会における新たな点は、日本・ベトナム・通訳・サプライヤー・バイヤーの5か所からつないで開催されたことである。新型コロナウイルス対策をとりつつ両国の参加希望を叶えるため、オンラインでの開催となった。開会式の様子は、多くの人が視聴・交流できるよう、ISCのYouTubeチャンネルやその他SNSからライブ配信された。実行委員会によると、数千人がライブ配信を視聴していたという。

実行委員会は、商談会後も両国の企業が交渉、そして契約締結ができるよう支援を続けていく。ISCハイフォンはこれまで数百回にわたり日本や韓国、オランダ、ロシアなど多くの国々と商談会や技術移転に関するマッチングを実施している。

ハイフォンは北部最大の港湾都市として栄えており、貿易上のメリットが大きい。また、同市では工業も発達しており、今後も外国企業との取引は拡大していくだろう。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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