計画投資省のグエン・チ・ズン大臣「すべてのリソースを集中し、メコンデルタ地域の発展のため、最大限の推進力を生み出す」
- 2020/11/26
大臣によると、メコンデルタ地域は強みを活用しなければ、迅速かつ持続的に成長できないと強調した。そのため、メコンデルタ地域は全てのリソースを集め、連携強化を目指し、成長機会を生み出すべきであると考えられる。
メコンデルタ地域の発展を支えた背景
メコンデルタ地域における2021年~2030年の発展計画及び2050年までのビジョンに関する報告会議において、計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は「メコンデルタ地域は国の発展過程に対して非常に重要な役割を果たしている。ベトナムにおける食品安全の確保だけではなく、農産物の輸出により、メコンデルタ地域の発展は全国の成長に貢献する」と述べた。
大臣によると、2019年、メコンデルタ地域の地域内総生産(GRDP)は全国の12%を占める。特に、地域の農業は国内総農業生産の34.6%を占めており、そのうち、全国の生産量と比較して米の生産量は54%、水産物の生産量は70%、フルーツの栽培生産量は60%となっている。
大臣は「最も大事なことは課題を認識し、効果的にリスクを回避し、機会を徹底的に掴むことである」と強調した。そして、彼はメコンデルタ地域における5つの利点を明らかにした。
第一、メコンデルタ地域はASEANの中心地であり、各GMS経済地域(ラオス、タイ、ミャンマーとベトナムの拡大されたメコンデルタ地域)に接続する戦略的な地理的位置関係にある。そのため、海業(海に関する各経済部門)及び国際貿易に多くのメリットがある。
第二、人材資源が豊富である。15歳以下の人口は全体の22%を占める一方、65歳以上の人口はわずか8.4%である。
第三、地域の農業は有機農産物、エビ、パンガシウス、果物、米など、人気のある農産物が多い。
第四、メコンデルタ地域は再生可能エネルギーに利点がある。例えば、太陽エネルギー、風力エネルギー、バイオマスエネルギー、海洋波エネルギー、潮汐エネルギーなどがこれに含まれる。
第五、投資の波が価格競争の激しい市場から手頃な価格の市場へとシフト傾向にある背景として、メコンデルタ地域は投資家に対して大きな魅力を持っている。
グエン・チ・ズン大臣によると、気候変動はメコンデルタ地域の利点を活用する一つの要因となり得る。つまり、再生可能エネルギーの普及は、気候変動の課題を発展機会と捉えた戦略であり、実に「自然な」機会です。ベトナムは国内外の経済から投資を誘致するために、新たなビジョンと新たなアプローチ手段により規制を緩和し、投資家に向けて良好な要件を備え、地域及び省の再構築計画を推進しています。その背景において、メコンデルタ地域が気候変動に適応し、迅速かつ持続的に成長するためには、再生可能エネルギーの発展を目指すことは非常に理に適っている。
すべてのリソースを集中し、最大限の推進力を生み出す
メコンデルタ地域の計画案は、まず、法律上の観点から見ると、多くの新事項、目標、展望が明確化され、これまでに基本的な計画については完了している。 しかし、グエン・チ・ズン大臣によると、メコンデルタ地域の計画案は科学と実践について、より全面的に深く検討すべきであるとし、計画は地方から中央まで、各専門家、企業及び人民間の統一性を表す必要があるとした。これこそが「メコンデルタ地域における2021年~2030年の発展計画及び2050年までのビジョン」をテーマにした本日の会議の目的であり、各討論での意見は計画案の重要な観点を明確にし、計画の実現可能性を目指すものである。
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