イオンベトナムがフンイエン省産リュウガンを国内外へ供給、日本への輸入を目指す
- 2021/07/26
7月15日~16日、フンイエン省産リュウガンおよび農産物の取引促進に関するカンファレンスが開催され、イオンベトナムが同省のリュウガンや農産物の仕入れを積極的に行っていくと発表した。
同カンファレンスは商工省とフンイエン省人民委員会によって開催され、オンラインで行われた。新型コロナの拡大により国内の商品流通や外国への輸出に影響が出ている中、カンファレンスではリュウガンを提供するベトナム国内の各企業、とりわけフンイエン省の企業へのサポートについて言及され、卸売業者と国内外のサプライヤーの斡旋を強化し、同省の農産物、そしてリュウガンの販売を拡大していくと発表された。商工省のDo Thang Hai(ドー・タン・ハイ)大臣は、国内市場、そして海外市場へリュウガンをはじめとしたフンイエン省産農産物の取引を促進していきたいと表明している。
カンファレンスには、他の省・市や在外公館商務部に加え、イオンベトナムやイオントップバリュベトナムといったサプライヤーも参加した。トップバリュベトナムの塩谷雄一郎社長は、「フンイエン省のリュウガンをベトナム国内のお客様にぜひお勧めしたいです。」と述べ、その後は近隣のアジア諸国のイオン店舗へ輸出をしていく予定だと発表した。日本への輸出については、日本の輸入規制があるため近いうちに輸出ができるよう条件を創出していくとしているが、フンイエン省のリュウガンも日本の消費者から人気を集めると確信していると塩谷社長は話す。
イオンベトナムやイオントップバリュベトナムは、商工省や各省・市の商工局と共同で、スイカやドラゴンフルーツ、ライチといった農産物の販売を頻繁に行っているほか、ホーチミン市投資貿易振興センター(ITPC)やハノイ市投資・貿易・観光促進センター(HPA)とともにベトナム企業の商談会やベトナム製品の展示会を長年開催している。また、イオンはこのようなベトナム製品の広報だけでなく、地域の農家へ品質向上のための研修も行い、昨年末には97%の参加者から高評価を得た。
昨年、イオンは小売業者として日本に初めてライチを輸出し、日本の消費者にライチを宣伝した。2021年には輸出量が750%まで増加し、ベトナム産ライチの日本での売り上げは増え続けている。「お客様を原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する。」というイオンの基本理念のもと、イオングループはベトナム国民や政府とともに歩み続け、人々のニーズを満たしていくと同時に、商品の販売や輸出を推し進め、ベトナムの社会・経済の維持・発展に貢献していく。
ベトナムには甘くておいしい果物が数多く栽培されているが、日本であまり知られていないものも残念ながら現時点では多い。近年輸入が実現したドラゴンフルーツやライチのように、日越の経済交流が深まるにつれ両国の特産品の貿易が進み、リュウガンやその他の果物も認知度が上がっていくことを期待したい。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)
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