引用元：ベトナム政府「人民新聞」

8月1日の朝、カントー市でグエン・スアン・フック首相は「生産とビジネスの課題解決」「公共投資の資本支出」「地域経済成長の促進（メコンデルタの経済が他の重点経済地域とともに回復、開発する）」を目的とした会議の議長を務め、メコンデルタ地域の各省、都市の指導者と打合せしました。

会議には副首相のチュオン・ホア・ビン氏と各中央省庁、メコンデルタの13省・都市およびホーチミン市の指導者も同席しました。地方の「生産とビジネスの課題解決」「公共投資の資本支出」を視察する目的で開催された今回の会議で、首相の出席は過去2週間において4回目となります。

グエン・スワン・フック首相は開会式で「現在、私たち全員とメコンデルタにとって経済的混乱を引き起こさないために、COVID-19流行の防止と、生産・ビジネスの促進という二つを実施する必要があります。それが難しければ難しいほど、私たちはその目的を達成するために、より強く決意を固めます。」と発表しました。

世界の経済不振状況に関する最新の情報を引用して、首相は「ベトナムの重要なパートナーが困難に直面しており、サプライチェーンに大きな影響を受けています。この状況において、8月1日にベトナムEU自由貿易協定（EVFTA）が効力を発し、85％以上の関税率を撤廃することになります。これは、ベトナムの食品、果物、魚介類の生産の中心地であるメコンデルタにプラスの影響を与えます。」と述べました。

首相は、戦略的地位、良好な経済状況、2,000万人の人口という利点を持つメコンデルタが、国全体に貢献し、人々の生活を解決することを強く望んでいます。これは農業の戦略的位置だけでなく、国全体の経済発展の原動力です。国全体は発展するがメコンデルタが発展しない、あるいは発展が遅い場合、それは私たちの大きな責任です。

特に、困難を取り除き、公共投資資本を促進することは非常に重要です。首相は「お金はあるが、公共投資資本が支払われない場合はプロジェクトがありません。私たちはそのような資本が永遠にとどまることを許しません」と強調しました。したがって、現在から年末までの業務は非常に重く、COVID-19の制御、経済開発、生産の安定性、人々の生活に対する要件も含まれます。

首相は「関係幹部は困難を指すだけでなく、それぞれの地域や分野で2020年の目標をよく果たすための解決策も提案することが必要です。COVID-19の流行制御に関しては主観的ではありません。地方自治体は、支払いの遅延の原因となる問題を明確に特定しないといけないです。」と指導しました。

報告によると、メコンデルタの人口は約1,800万人で、国の人口の19％と国の面積の12％を占めており、国全体の米生産量の54％、水産養殖の70％、果物の60％を占めています。国内総生産（2019年現在の価格）の合計は約933兆ドンに達し、国のGDPに12.08％貢献します。経済構造における農業の割合は、地域の3分の1以上、国の農業GDPの34.6％を占めています。

2020年の上半期、メコンデルタは前例のない困難と課題にも直面しました。この地域の平均経済成長率はわずか1.2％でしたが、国全体では1.81％増加しました。メコンデルタの13省のうち8省でプラスの成長が見られます。そのうちはドン・タップは3.41％に達しました。バク・リュウは2％を超えました。アンザン、カントー、ヴィンロン、ロンアンは1％以上成長しました。他の市・省はマイナスの成長が見られます。

産業・建設は6.15％増加し、国内6つの全地域で2位にランクされています。この地域の主要製品には、水産加工、衣料品、動物の飼料、電気、米、加工産業、製造業が大きな割合を占め、成長の勢いを続けています。

6月13日までのコンデルタ全体の公共投資資本の支払いは19兆ドンを超え、34.9％に達し、全国の33.9％を上回っています。地方自治体の支払い率別統計によると、国で一番高い割合いのティエンジャンはチュンルオン↔ミートゥアン高速道路プロジェクトを実施しているため77.3％に達しました（7月15日までに80％に達しました）。