引用元：経済推進情報サイト「カントープロモーション」

2020年9月には多くの企業が新たに設立

年初9か月で新たに設立された企業、営業を再開した企業は133,600社に達し、前年同期比で2.9％増加した。対して、営業を停止し、倒産手続き中の企業は27,600社で2.4％減少した。

小売サービス業、運送業に復活、成長の兆し

今年9月における小売・サービス業の売上額は441.4兆ドンに達する見込みで、前月比で2.7％増加し、前年同期比で4.9％増加した。今年9か月間では、3.6％物価が減少したことを考慮しない場合、小売・サービス業の売上額は3,673.5兆ドンに達し、前年同期比で0.7％増加した。第3四半期の同分野の売上額は1,305.8,兆ドンの見込みで、第2四半期に比べ14.4％増加し、前年同期比で4.5％増加した。運送業に関しては、9月は前月に対して受注件数が6.8％増え、輸送量が4.5％増加したという明るい兆しも見られた。

株価に回復の兆し。公共投資への支出額が顕著に改善

今年9か月間の株式市場における取引額は合計で228.8兆ドンに達し、前年同期比で1.43％増加した。今年9月に国家予算による投資が加速され、2016～2020年において9か月の投資額がもっとも高い水準を維持しているのは、新型コロナの封じ込めに成功を収めたベトナムが経済成長を維持していくため、公共投資に力を入れてきた結果である。投資額の詳細については、国家予算による投資は484.8兆ドンで投資額全体の33.5%を占め、前年同期比で13.4％増加した。国家予算以外の投資額は641.5兆ドンで、全体の44.4％を占め、前年同期比で2.8％増加した。海外直接投資は319.1兆ドンで全体の22.1％を占め、前年同期比で2.5％減少した。

貿易黒字が170億ドルを記録

9月の貿易収支は約35億ドルの輸出超過額となった。 2020年の第3四半期の総輸出額は800.7億ドル に達し、前年同期比11％増加し、2020年の第2四半期から34％増加した（第1四半期から26.6％増加）。 輸出額が10億ドルを超える品目が10品目あり、総輸出売上高の74.8％を占めている。 9ヶ月間の総輸出額は、前年同期比4.2％増の2028.6億ドルとなり、商品の貿易収支は、169.9億ドル （前年同期）である。（前年同期輸出超過額は72.7億ドルであった）。そのうち国内経済部門では105.2億ドル の貿易赤字が見られた。 外国投資部門（原油を含む）は、275.1億ドル の貿易黒字を見た。

貧しい世帯の数は急激に減少した

一般に、2020年の9ヶ月で、全国で食糧不足に苦しんでいる16,500世帯（66,500人に相当）があるが、今年の9月と第3四半期には、飢餓が発生する地域はなく、世帯数で75.5％減少し、昨年同期比では75.6％減少した。