ハノイ市の水産加工/養殖産業について

ハノイ市の水産加工/養殖産業について

近年、ハノイの水産業は大きく発展しており、2016年から2020年までの年間平均成長率は7%に達しました。2020年の年間生産量は11万6,573トンで、新型コロナの影響があったにもかかわらず、前年に比べ3.49%増加しています。

市内の水産業は養殖業が中心で、その生産量は11万4,844トンと、水産業全体の大半を占めています。市内では約2万4,000haで養殖が行われており、コイ、ティラピア、ソウギョを中心とした川魚が育てられています。

養殖の集約化などによる生産性の強化

市は、生産性向上を課題の1つに掲げており、養殖の集約化に取り組んでいます。農業・農村開発局によると、市内には面積7,229ha、計60か所の大規模集約養殖施設があり、1haあたりの生産性は市全体平均の約2倍にあたる10〜12トンとなります。同局は、市内10郡における集約養殖施設13件の建設を市に対して助言しており、うちウンホア郡、トゥオンティン郡の2件の建設が完了しました。また、集約養殖施設へのハイテク技術導入にも取り組んでおり、中でも種苗の開発に力を入れています。

加えて、アメリカの技術(IPA)を養殖池63か所で導入し、川魚の養殖過程での給餌量削減や魚病予防によって、1㎥あたり150kg〜200kgの生産が可能となりました。

このほか、稲作と魚の養殖を両立させる稲田養殖や、より生産性の高い養殖池のモデルに移行する姿勢を示しており、ハノイ市では、2025年までに養殖面積2万4,000haを維持しながら、生産量17万〜21万トンを目指すとしています。なかでも、集約養殖施設を面積1万1,500haに拡大し、生産性を1haあたり24トンに引き上げると掲げました。

ハノイの水産養殖

安全性に配慮したVietGapの推進

市では、養殖物の安全性や持続性を高め、農家の収益を向上させるため、ベトナム農業・農村開発省が定めた生産管理基準であるVietGAPの導入を進めています。2019年、ハノイ農業促進センターはVietGAPに基づいた25ha規模の養殖施設を市内5か所に建設しました。また、VietGapを導入した農家世帯に対し種苗代、プロバイオテック代、エサ代の50%を補助する支援策を行っています。2021年4月時点でVietGAPを取得した養殖施設は18か所となりました。

現在、安全な水産商品を安定した価格で販売できるよう、差別化された販売チャネルの構築が求められています。市は、VietGAPのさらなる拡大や、ブランド構築に向けた取り組みを展開していく予定です。

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